マッツォーニ作 ブロンズ製大型メダイ ルルドの聖母


突出部分を除く直径 35.2 mm


フランス  二十世紀中頃



 直径 35.2ミリメートル、最大厚さ 3.7ミリメートル、重量約 20.1グラムの大型メダイ。ブロンズに銀色の金属をめっきしてあります。私がこれまで目にした「ルルドの聖母」のメダイで、最も大きなサイズです。





 表(おもて)面にはヴェールを被った聖母マリアの端正な横顔を浮き彫りにしています。年若い聖母は口許に微かな笑みを浮かべ、まっすぐに前を見つめています。メダイの縁近くに、次の言葉がラテン語で刻まれています。

  A. AUGIS EDIDIT. MAZZONI SCULPSIT.  (このメダイを)マッツォーニが彫り、A・オジ社が発行した。

 マッツォーニはイタリア語の名前ですが、リヨンを活躍の場とした20世紀の彫刻家です。





 裏面には 1858年3月25日、マサビエルの洞窟においてルルドの聖母が16回目に出現した際の様子が浮き彫りにされています。この日、ベルナデットが4回繰り返して聖母に名前を尋ねると、聖母は微笑むのを止め、目を天に向け、下ろしていた両手を胸の前で組んで「わたしは無原罪の御宿りです。」と答えました。聖母は薔薇の茂みに立ち、前腕にロザリオを掛けています。ベルナデットはヴェールを被って腕にロザリオを掛け、跪いて聖母を仰いでいます。聖母の後光には、次の言葉がフランス語で書かれています。

  Je suis l'Immaculée Conception.  わたしは無原罪の御宿りです。

 ベルナデットの前に小さな流れがあり、この流れを渡るためにベルナデットが脱いだ靴と、集めていた薪の束が見えます。ベルナデットが薪を集めていて聖母に出会ったのは、聖母が「無原罪の御宿り」と名乗った3月25日ではなく、2月11日、第一回目の出現の際ですが、靴と薪はルルドの聖母出現の場面に取り入れられ、定型化した構図の一部となっています。右下に「ノートル=ダム・ド・ルルド」(Notre-Dame de Lourdes ルルドの聖母)と記されています。裏面上部の環に「ブロンズ」 (BRONZE) の刻印があります。

 本品は20世紀中頃に鋳造されたものと思われますが、新品同様の極めて良好なコンディションです。





本体価格 11.800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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