茨の繁みに立つルルドの聖母 無原罪の御宿り アール・ヌーヴォーのメダイ


25.0 x 17.0 mm (突出部分を含む)

フランス  19世紀末から20世紀初頭



 曲線と植物模様を多用したアール・ヌーヴォー様式の美麗なメダイ。1900年頃の作品で、曲がりくねった植物文様がいかにもこの時代らしいアール・ヌーヴォーの縁取りとなって、メダイを取り囲んでいます。





 メダイの中央には、ルルドの聖母が肉厚の浮き彫りで表されています。1853年 3月25日、16回目の出現の際、少女ベルナデットが4回繰り返して聖母に名前を問うと、聖母は目を天に向け、両手を胸の前で組んで、「わたしは無原罪の御宿りです」(Je suis l'Immaculée Conception.) と答えました。メダイに彫られているのはこのときの聖母の姿で、右腕にロザリオを掛け、胸の前に手を合わせて天を仰いでいます。

 無原罪の御宿り(ルルドの聖母)は、素足にもかかわらず、茨の繁みに立っています。5世紀のラテン詩人セドゥーリウス (Coelius/Caelius Sedulius) によると、薔薇は聖母を象徴するのにこのうえなく相応しい花です。なぜならば、薔薇の花芽は棘のある繁みから生まれますが、棘に傷つくことなく美しい花を咲かせます。ちょうどそれと同じように、薔薇の花たる無原罪の御宿り、聖母マリアは、薔薇の棘たる人祖の妻エヴァが犯した罪(原罪)に傷つくことなく、かえってエヴァの罪を清めるからです。

 本品は真正のアール・ヌーヴォー期のアンティーク品であり、突出部分の磨滅がメダイに優しい表情を与えています。均整のとれたデザインが眼に快いだけでなく、深い精神性を秘めた佳品です。





本体価格 4,700円 販売終了 SOLD

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