ジョルジュ・コントー作 ノートル=ダム・ド・ルルド アール・デコのメダイ 20.0 x 13.9 mm


外付けの環を除くサイズ 縦 20.0 x 横 13.9 mm

フランス  1930年代



 直線ですっきりと構成したアール・デコ様式のメダイ。九角形というユニークな形ですが、縦横の比率が黄金比に近く、安定感があります。フランスの彫刻家ジョルジュ・コントーによる1920年代頃の作品です。




 表(おもて)面は上下二画面に分割され、上の画面には簡素な衣とヴェールを身に着けたルルドの聖母の横顔が浮き彫りにされています。下の画面には野薔薇が浮き彫りにされています。薔薇は聖母の象徴ですが、とりわけこのメダイの聖母は飾り立てず清らかな美しさで、素朴な一重咲きの薔薇が似合います。

 表(おもて)面においては、聖母と薔薇の背景に十字架があしらわれています。イエズス・キリストが受難の際に負われた五つの傷、すなわち両手と両足の釘の傷および脇腹の槍傷を連想させる五枚の赤い花弁を持つゆえに、一重の薔薇はイエズス受難の象徴でもあります。したがってこのメダイは聖母のメダイであるとともに、十字架に架かり給うたイエズスをも表していることがわかります。

 聖母の肩のあたりに、ジョルジュ・コントー (Georges Contaux, 1891 - 1984) のサインがあります。





 1858年 3月25日、ルルドの聖母が16回目に出現した際、ベルナデットが4回繰り返して聖母に名前を問うと、聖母は目を天に向け、両手を胸の前で組んで、「わたしは無原罪の御宿りです」(Je suis l'Immaculée Conception.) と答えました。裏面に表されているのは、このときの様子です。ルルドの聖母は右腕にロザリオを掛けて野薔薇の繁みに立ち、ベルナデットはロザリオとろうそくを手に聖母の前に跪いています。

 ベルナデットの前には小川があり、横には薪の束と靴が置かれています。これは1858年2月11日、ベルナデットが初めて聖母に会ったときの状況を表しており、ルルドのメダイにおいて定型化した表現です。薪の束と靴の下に「ルルド」(LOURDES) の文字が記されています。

 本品はおよそ八十年前に制作された真正のアンティーク品ですが、古い時代のものであるにもかかわらずひどい磨耗も無く、すばらしいコンディションです。





本体価格 11,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




ルルドの聖母 ルルドの聖母 20世紀前半のメダイ II 商品種別表示インデックスに戻る

ルルドの聖母のメダイ 一覧表示インデックスに戻る


ルルドの聖母 全年代のメダイ 商品種別表示インデックスに移動する

各地に出現した聖母のメダイ 商品種別表示インデックスに移動する


聖母マリアのメダイ 商品種別インデックスに移動する

メダイ 商品種別インデックスに移動する


キリスト教関連品 商品種別表示インデックスに移動する



アンティークアナスタシア ウェブサイトのトップページに移動する




Ἀναστασία ἡ Οὐτοπία τῶν αἰλούρων ANASTASIA KOBENSIS, ANTIQUARUM RERUM LOCUS NON INVENIENDUS