二枚の小メダイ 「ルルドの聖母」 トルコ石色のエマイユ 直径 13.0 mm


突出部分を除く直径 13.0 mm

フランス 1920 - 30年代



 美しいトルコ石色の不透明ガラスを用いてエマイユ(七宝 しっぽう)を施した小さめのメダイ二点。いまから80年ないし90年ほど前のフランスで制作されたもので、二枚は同一のデザインです。





 一方の面にはノートル=ダム・ド・ルルド(ルルドの聖母)の横顔を浮き彫りにします。ルルドの聖母の出現を受けた14歳の少女ベルナデットによると、岩場に現れたマリアは、ベルナデットと同じくらいの年齢の少女でした。マリアは自由な意志によって救いを受け容れ、神への無条件の信頼によって「お言葉どおり、この身に成りますように」と答えました。この作品を制作したメダイユ彫刻家は、マリアがまっすぐに前を見つめる姿を彫ることによって、神に愛された少女の意志と信仰を形象化しています。

 マリアの横顔を取り囲むように、トルコ石色の不透明ガラスによるエマイユが施され、メダイの周囲四か所には二枚の葉を伴った薔薇の花が彫刻されています。薔薇は愛の象徴であり、また棘に傷つくことなく美しい花を咲かせるゆえに、「新しきエヴァ」、すなわち無原罪の御宿りなるマリアの象徴です。

 このメダイの直径は13ミリメートルですから、聖母の顔の高さは5ミリメートル、薔薇の花の直径は1ミリメートルしかありませんが、いずれも美しく整った形に彫られています。





 メダイのもう一方の面には、ルルドの岩場においてベルナデットの前に聖母が現れた様子を、非常に細密な浮き彫りによって再現しています。本品は突出部分に磨滅がありますが、聖母の姿勢はよくわかり、流れるような衣の襞(ひだ)も残っています。ベルナデットはヴェールを被って聖母の前に跪き、視線をまっすぐ聖母へと向けています。ベルナデットの右手にはロザリオ、左手にはシエルジュ(大ろうそく)が見えます。突出部分のめっきが剥落しているせいで、岩場のごつごつした様子が期せずして強調されています。





 上の写真は実物の面積を140倍に拡大しています。定規のひと目盛は1ミリメートルです。ベルナデットの顔の高さは 0.6ミリメートルほどしかありませんが、その顔立ちは美しく整い、その表情には至福に包まれた穏やさが浮かんでいます。





 本品は80年ないし90年ほど前のフランスで制作された真正のアンティーク品ですが、デザインが揃った稀少な二枚組です。大切な方と一枚ずつ分けられても良いですし、金具を取り付けてイアリングにする、セットアップのペンダントとブレスレットにする等の使い方も考えられます。商品写真は大きく拡大していますので磨滅箇所がよく判別できますが、実物を肉眼で見ると写真よりもずっと綺麗です。





本体価格 二枚で 4,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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