稀少品 アール・デコ様式によるメダイ ラ・サレットの聖母 二色のガラスによるエマイユ・シュル・バス=タイユ 18.0 x 12.6 mm


突出部分を含むサイズ 縦 18.0 x 横 12.6 mm

フランス   1930 - 40年代



 1846年9月19日、フランス南東部、フレンチ・アルプスの高地にある村ラ・サレット(La Salette ローヌ=アルプ地域圏イゼール県)において、二人の牛飼いの子供たちに聖母が出現しました。本品は、いまではルルドの陰に隠れて半ば忘れられているラ・サレットにおける聖母出現をテーマに制作された稀少なメダイです。





 メダイは多角形のブロンズ板の表面を七つの面に分割したうえで、それぞれの面を彫りくぼめ、中央にある最大の面を青い半透明ガラスで、これを取り巻く面を白い不透明ガラスで満たして、エマイユ・シャンルヴェとしています。青と白はいずれも聖母を象徴する色です。

 メダイ全体のシルエット、及び画面の分割は、アール・デコ様式に基づく幾何学的な直線デザインによります。メダイの金属部分は金めっき仕上げとなっています。


 中央の面は六角形で、ラウンド・カット・ダイアモンドの上下を反転させて側面から見た形に似ています。この面は青い半透明ガラスを浮き彫りに掛けて、エマイユ・シュル・バス=タイユとしています。

 エマイユ・シュル・バス=タイユの浮き彫りには、ラ・サレットの聖母と、聖母の話を聴くふたりの子供たち、すなわち当時15歳であった牛飼いの少女メラニー・カルヴァと11歳の牛飼いの少年マクシマン・ジロー、及び二人が連れていた子犬の姿が刻まれています。

 人物の顔はいずれも直径1ミリメートルほど、子供の身長は5ミリメートル、聖母の身長は8ミリメートルです。犬は体長と体高が1.5ミリメートル、全高が2ミリメートルほどです。このように微小なミニアチュール彫刻を、大型の浮き彫り作品と同様の正確さで制作するメダイユ彫刻家の才能と技量はまさに超人的です。





 本品は20世紀前半のフランスで制作された真正のヴィンテージ品ですが、古い年代にもかかわらず、たいへん良好なコンディションです。浮き彫り彫刻はガラスに保護されて制作当時の状態のまま保存されています。他のガラス部分、金属部分にも、如何なる問題もありません。

 バック通りの聖母のメダイ(不思議のメダイ)、及びルルドの聖母のメダイにはエマイユを施した作例が豊富ですが、ラ・サレットの聖母はメダイ自体が少ないうえに、エマイユのメダイは非常に稀少です。





本体価格 16,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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