天上に目を向けるメダイヨン 「リジューのテレーズ修道女」 列福前の肖像画二葉 26.2 x 17.0 x 8.0 mm


突出部分を含むサイズ 縦 26.2 x 横 17.0 mm  最大の厚さ 8.0 mm

フランス  1910年頃



 リジューのテレーズ(テレジア)のメダイヨン(médaillon フランス語で「ロケット」の意)。列福・列聖以前の「スール・テレーズ」(sœur Thérèse 修道女テレーズ)の肖像画二葉を分厚いガラスレンズに挟み、ブロンズのバンドで束ねて針金で固定しています。





 カルメル会の修道女姿のテレーズは、薔薇が咲きこぼれるクルシフィクス(磔刑像)を、まるで幼子イエスを抱くように愛しげに抱き、こちらを向いて微笑んでいます。テレーズは教皇ピウス11世によって1923年に列福、1925年に列聖されます。1925年以降の画像では、頭部に聖人の後光が加わりますが、このメダイヨンは制作年代が古いため、後光はまだ描かれていません。

 類品との比較に基づいて判断すると、本品の制作年代は 1910年頃、具体的には1905年から、遅くとも1910年代前半までの間と考えられます。1910年といえば、第一次世界大戦の前夜にあたります。普仏戦争に敗れてアルザスとロレーヌをプロイセンに割譲したフランスは、ドイツとは仇敵同士の関係にありました。1890年にビスマルクが失脚すると、フランスは1894年にロシアと軍事同盟を結び、三国同盟諸国(ドイツ、オーストリア、イタリア)からの攻撃に備えました。いっぽうドイツは中立国ベルギーを巻き込むフランス侵攻計画(シュリーフェン・プラン)を立てて、フランスとの再度の開戦に備えていました。

 修道女であるテレーズは、確かな拠り所を地上よりもむしろ天上に求め、ひたすら神にのみ目を向けました。メダイヨンのなかで微笑むテレーズの肖像は、地上よりも天上に安息を見出そうとする修道女に、当時の人々が持った共感の表れです。





 このメダイヨンは百年あまり前のものでありながら、全体的に良好なコンディションです。肖像画にも、二枚のガラスにも、ブロンズ部分にも、特筆すべき問題は何ひとつありません。





15,800円 販売終了 SOLD

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