ろうそくを持つ聖ジュヌヴィエーヴ　天使と悪魔のメダイ　21.8 x 11.6 mm


突出部分を含むサイズ　縦 21.8 x 横 11.6 mm

　パリの守護聖女聖ジュヌヴィエーヴを肉厚の浮き彫りで表した楕円形のメダイ。

　13世紀に成立した聖人伝「レゲンダ・アウレア」によると、聖ジュヌヴィエーヴは毎年の復活祭の前夜にサン＝ドニの教会に行って、徹夜で祈ることにしていました。ある年の復活祭の前夜、サン＝ドニに向かう聖女はろうそくを持った乙女たちの後に付いて歩いていましたが、その夜は雨風がひどく、ろうそくの灯が消えてしまいました。周囲がまっくらになりましたが、聖ジュヌヴィエーヴがろうそくを受け取ると、ひとりでに灯が付き、無事に教会までたどり着くことができました。

　同じく「レゲンダ・アウレア」によると、上記の出来事とは別のときに、聖ジュヌヴィエーヴが修道院の自分の部屋で祈りを終えると、手に持っていたろうそくに、ひとりでに火が点きました。この奇蹟のろうそくはノートル＝ダム・ド・パリにあると伝えられています。





　このメダイにおいて、修道女姿の聖女は右手にシエルジュ（大ろうそく）を持って高く掲げ、左手を胸に当てて立っています。その姿は聖女の心が神に捧げられていることを表します。聖女の前には小さなろうそくを手にした天使がいて、ろうそくに灯をともしています。聖女の後ろには悪魔がいて、ろうそくを消そうとしていますが、聖女は悪魔の方を振り向きもせず、ひたすら神にのみ目を向けています。メダイの周囲にはフランス語で「聖ジュヌヴィエーヴ」(Sainte Geneviève) と記されています。

　このメダイは20世紀前半のものですが、表面の摩耗もごく軽微で、特筆べき問題はありません。良いコンディションです。

6,800円　販売終了　SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。




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