稀少 ピエール・ラセール作

アール・デコの新品 薔薇の聖母 聖心のイエズス・キリスト 円形のセンター・メダル


縦横のサイズ   15.6 x 13.8 mm

フランス  1920年代頃



 直径14ミリメートルほどの円を基本に、幾何学的な曲線と直線を組み合わせた盛期アール・デコの美麗なメダイ。20世紀初頭に活躍したフランスのメダイ彫刻家、ピエール・ラセール (Pierre Lasserre) の手による稀少なアート・メダルで、材質はブロンズに銀めっきをほどこしています。商品写真は実物をおよそ75倍の面積に拡大してあり、三つの孔の直径がおよそ1ミリメートルに相当します。





表(おもて)面には聖母マリアの横顔が浮き彫りにされています。美しく整った顔立ちの若きマリアは、つつしみ深くヴェールを被っていますが、顔を挙げてまっすぐに前を見つめる様子は堂々としています。マリアのしっかりとした態度は、受胎告知の際、天使ガブリエルに対して「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身になりますように。」(ルカ 1:38)と答えた信仰、神への完全な信頼を象徴しています。

 聖母の前後にはマリアの象徴である薔薇が浮き彫りにされています。盛期アール・デコのメダイらしく、薔薇も左右対称になっていますが、アール・デコのデザインが時折見せる冷たさは、ここにはありません。聖母像も、二輪の薔薇も、女性らしい優しさと華やかさにあふれています。聖母の後光は直径8ミリメートルで、まるでマリゴールドの花のような愛らしい装飾パターンが取り入れられています。





 メダイの裏面には聖心を示すイエズス・キリストが浮き彫りにされています。人物像そのものに関して言えば、表(おもて)面の聖母よりも裏面のイエズスのほうかより立体的な仕上がりとなっています。イエズスは左手で聖心を示し、右手で祝福の姿勢を取っています。イエズスの両手には釘の孔がみえます。顔立ち、髪の房、手の形等もたいへんリアルで、また聖心の上に燃える愛の炎も、通常は様式化した表現となりがちですが、あたかも実際に燃えている生きた火と見まがうかのように巧みに表されています。

 イエズスの左肩のあたりに、アール・ヌーヴォー期からアール・デコ期にかけて活躍したフランスのメダイ彫刻家、ピエール・ラセールのサイン (LASSERRE) があります。


(下) 参考画像 ピエール・ラセール作 ブロンズの小皿 1924年 パリ 夏季オリンピック大会の記念品




 メダイ裏面の最下部には、製造国を表す「フランス」(FRANCE) の刻印があります。


 本品は制作からおよそ80年ないし90年が経っていますが、使用されずに新品のまま残されていたため、細部に至るまで完全な保存状態です。真正のアンティーク品であると同時に、稀少なデッドストック品です。ロザリオのパーツとして使う以外にも、単独で、あるいは他のパーツと組み合わせて、美しいペンダントを作ることができます。参考画像は、こちらをご覧くださいませ。





9,500円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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