打刻によるメダイの傑作 「プラハの聖なる幼子イエスよ、我らを祝福したまえ」 銀無垢の高級品 24.4 x 17.6 mm


突出部分を含むサイズ 縦 24.4 x 横 17.6 mm

フランス  19世紀後半



 プラハの幼子イエスを浅浮き彫りで表したメダイ。いまから百年以上前のフランスで、銀を打刻して制作されたものです。フランスにおいて 800シルバーを表す「蟹」のポワンソン(ホールマーク 貴金属検質所の印)が、メダイ上部に突出した環状部分の基部に刻印されています。





 メダイの表(おもて)面には、プラハの勝利のマリア教会に安置されている幼子イエス像が打刻されています。戴冠し、信徒の寄進による豪華な衣を着た像は、宇宙の支配権を表す十字架付の球体「グロブス・クルーキゲル」(GLOBUS CRUCIGER 世界球)を左手に乗せ、右手を挙げて罪の赦しと祝福を与えています。幼子イエスに祝福を求める祈りの言葉が、図像を取り囲むようにフランス語で刻まれています。

  Saint Enfant Jésus, bénissez nous.  聖なる幼子イエスよ、我らを祝福したまえ。





 メダイユの制作方法には「鋳造」と「打刻」の二つがあります。「鋳造」は一枚一枚の制作に手間がかかる方法ですが、立体性や繊細さを要求する芸術作品を作るのに適しています。一方「打刻」は一枚一枚の制作に手間がかからないゆえに貨幣等の製作に向いていますが、鋳造したメダイユに比べて繊細さに劣る場合がほとんどです。

 しかるに本品は打刻して制作されたにもかかわらず、浮き彫りは極めて繊細で、立体感も非の打ち所がありません。上の写真に写っている定規のひと目盛は 1ミリメートルです。この彫刻はどの部分を取っても 1ミリメートルないし 2ミリメートルのサイズですが、大型の彫刻に勝る丁寧さで、「奇跡の幼子イエス像」を実物どおりに再現しています。

 打刻して制作されたメダイには、貨幣彫刻のように簡易な意匠の作例が多いですが、本品の出来栄えは打刻されたメダイはもちろんのこと、鋳造されたメダイの大多数に勝ります。「プラハの幼子イエス」を彫ったメダイを、筆者(広川)はこれまでに数多く目にしていますが、本品は飛び抜けて優れた作例です。鋳造によるメダイのなかにも、本品に勝るものはありません。





 イタリアのピザネッロ (Pisanello, Antonio di Puccio Pisano ou Antonio di Puccio da Cereto, c. 1395 - c. 1455) が創始したメダイユ芸術はフランスで開花しました。ピザネッロ自身の作品もそうですが、19世紀半ばまでのメダイユ彫刻は、主題となる人物像を背景から大きく突出させることで三次元性を表現していました。しかるに19世紀半ば以降のフランスでは、物理的な突出に頼らずに三次元性を表現するメダイユ彫刻家が次々に現れました。本品の幼子イエス像も物理的な突出はほとんど無いにもかかわらず、生身の幼子を眼前に見るかのように優れた立体性を有しており、フランスのメダイならではの芸術的水準に到達しています。

 わが国で「メダイ」と呼ばれている信心具のメダイユは、フランスのものが特に優れたできばえを示すことが多くあります。本格的な美術品であるフランスのメダイユの芸術性と制作技術が、信心具の小さなメダイユにも影響を及ぼしていることが、それらの事例からもよくわかります。なかでも本品はフランス製メダイの到達点とでも呼ぶべき最高の作例です。





 裏面にはゴシック体のフランス語で次の言葉を記しています。

  L'enfant Jésus miraculeux de Prague  プラハの奇跡の幼子イエス





 本品は百数年前に制作された真正のアンティーク品ですが、保存状態は極めて良好です。特筆すべき問題は何もありません。信心具メダイユの傑作として、手放しがたい作品です。





22,800円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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