「神なる幼子よ、われらを守りたまえ」と書かれた稀少なフランス製アンティーク・メダイ。ブロンズに銀めっきを施しています。幼子イエズスのメダイはプラハの幼子イエズスのものがほとんどです。「神なる幼子よ、われらを守りたまえ」という祈りが刻まれたメダイは、ザッキの作品以外に目にしたことがありません。
メダイの表(おもて)面には、雲の上に立つ幼子イエズスが浮き彫りにされています。イエズスは世界の支配権を表す十字架付きの球体「グロブス・クルーキゲル」を右手に持ち、左手を挙げて祝福しながら、慈愛に満ちた微笑みを浮かべています。これを取り囲んで、次の祈りがフランス語で記されています。
Divin Enfant, protégez-nous. 神なる幼子よ、われらを守りたまえ
メダイの向かって右下、縁に近いあたりに、彫刻家 A. ザッキのサイン (A. ZACCHI) があります。
メダイの裏面には聖母の象徴である百合が刻まれています。
このメダイは突出部分の銀めっきが剥がれていますが、イエズスの顔の表情や衣のひだ等、細かい部分もよく判別できます。真正のアンティーク品にふさわしい古色と風格を備えた稀少品です。