マリ=セリーヌ・ド・ラ・プレザンタシオンの聖遺物 タランス、クララ会修道院の小聖画


100 x 60 mm

フランス  20世紀前半



 1897年に19歳で亡くなったフランスの修道女、マリ=セリーヌ・ド・ラ・プレザンタシオン (Marie-Celine de la Présentation, 1878 - 1897) の小聖画。良質の中性紙の厚紙を様式化された植物文様の帯で縁取り、聖女を描いた約 4 x 3センチメートルの肖像を配しています。修道衣の聖女は胸の前に両手を合わせ、まっすぐに正面を見つめています。肖像画の下には聖遺物である布片が糸でしっかりと括りつけられ、次の言葉がフランス語で記されています。

  Souvenir de la Servante de Dieu, Sœur Marie Céline de la Présentation, morte en odeur de Sainteté à 19 ans, au Monastère des Clarisses de l'Ave Maria, Bordeaux - Talence (Gironde)

  ボルドー、タランス(ジロンド県)のクララ会修道院アヴェ・マリアにて、聖性の香りのうちに19歳で亡くなった神の婢(はしため)、スール・マリ=セリーヌ・ド・ラ・プレザンタシオンの記念品


 この布の小片が何から採られたものなのかという詳しい説明は書かれていません。小聖画に添えられた聖遺物の布は、聖人の遺体に触れさせたものである場合が多いですが、聖人自身が身に着けていた衣服から採られている場合も稀にあります。本品に添付された布片は類品に比べてかなり小さく、稀少性をうかがわせます。もしかすると聖女の衣の小片かもしれません。


 カードの裏面は白紙で、糸を封緘(ふうかん)した紙片が貼られています。クララ会の海外支部に送るためか、次の言葉が英語で書かれています。

  centre of the cause, Poor Clares' Monastery Ave-Maria, Bordeaux - Talence (Gironde), France

  列福請願の本部 フランス、ボルドー、タランス(ジロンド県) 貧しきクララ会修道院アヴェ・マリア


 マリ=セリーヌ・ド・ラ・プレザンタシオンが尊者とされたのは1957年、福者とされたのは2007年のことですが、この小聖画の年代は20世紀前半ですので、聖女はいずれの称号も無しに、ただ「スール」(sœur 修道女、シスター)マリ=セリーヌ・ド・ラ・プレザンタシオンと呼ばれています。没後早い時期に聖遺物が求められたという事実から、歳若いスール(シスター)の聖徳が、その存命中から如何に慕われていたかがよく分かります。

 本品は厚めの中性紙に刷られており、良好な保存状態です。特筆すべき問題は何もありません。製作年代は数十年前で、実際に古い聖画ですが、濃い茶色のインクが使用されているために、いっそうクラシカルな雰囲気を醸しています。





8,800円 販売終了 SOLD

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