11月30日 金曜日

 ほーちゃんが甘えてくるので仕事が捗りません。ラブラブです。私はこのようなときに生きている喜びを感じます。仕事から帰ると猫たちが出迎えてくれます。秋の夜長、寄り添う猫たちを撫でながらプラトンやアリストテレスを読みます。来月はデカルトも読む予定です。幸せです。



 下の2枚の写真は数日前に撮りました。




11月23日 金曜日

 今日は祝日だということに、午後になって気付きました。勤労感謝の日でした。そういえばアメリカも感謝祭です。感謝祭シーズンの初日、アメリカでは店が早朝5時に開店したりするので店員さんはたいへんです。それとは逆に、当店では前日からの作業がなかなか終わらず、午前3時か4時頃にようやく仕事を終える日が続いています。本を読む暇がほとんどないのが辛いですが、寝る前に少しだけプラトンを読んで、かろうじて生き延びています。

 カウンターから売り場を見ると、キャビネットの抽斗が盛り上がっているように見えたので、「何だろう」と思って見に行くと、げんちゃんでした。商品陳列用に黒いベルベットのトレイがふたつ置いてあるのですが、座り心地を比べたらしく、どちらも猫の毛だらけです。それでなくても忙しいときに用事を増やしてくれるのが、にゃんこのおもしろいところです。







 いま午前3時前ですが、にゃんこたちは活動期に入ったようで、すごい勢いで店内を走り回っています。天井の桟を伝って走り回っているにゃんこや、林業のおじさんが杉の木に登るみたいに垂直の水道管を登っているにゃんこもいて、店じゅうが騒がしいです。私は猫がいない職場ではもう働けません。


11月19日 月曜日

 活字中毒がひどくなっている気がします。本が好きなのはいまに始まったことではないのですが、最近は毎日本屋さんに行っています。金曜日は民俗学と美術史の本を1冊ずつ。土曜日は哲学の本を3冊と神学の本を2冊。日曜日は美術史の本を2冊。きょう月曜日は数学の本を1冊手に入れました。

 数学の本といえば今年は数学で明けました。12月31日か1月1日に数学の本を買ったのです。数学の本といっても高度な内容のものではなくて、高校レベルのものです。
 実は去年オンラインのIQテストを面白半分で受けてみたのですが、学生の頃よりも低い得点が出てしまいました。もっと正確に判定できるテストでも試しましたが結果は同じでした。そういえば以前は桁数の多い掛け算や割り算も正確に暗算できたのに、このごろは面倒に感じますし速度も落ちています。しかも以前は答えを間違えることなどなかったのに、最近は間違えることがあります。認めたくはありませんがどうやら本当にあほになりかけているようです。それで頭を鍛えなおそうと数学の参考書を買ったのでした。

 今日の収穫。リーマン予想に関する本です。この本のことは以前から気になっていて、手に入らなくなると困るのでとりあえず買いました。一般読者向けの啓蒙書ですから専門書ほど高度な内容ではないですが、それでも数式はたくさん出てくるので、まずは高校レベルの数学を完全に思い出してから読むことにします。じっくりと読めるのは少し先になりそうです。
 
 Karl Sabbagh, The Riemann Hypothesis, Farrar, Straus and Giroux, New York, 2002, ISBN 0-374-52935-3




11月17日 土曜日

 注文していた電球が入荷したという連絡をいただいて電器屋さんに行くと、隣の本屋さんで良い本を売っていたので、5冊買いました。5冊とも数十年前のフランスの哲学書ですが、特にそのうちの3冊は日本ではまず手に入らない本だったので、大収穫です。あまりにもうれしかったので電球のことはすっかり忘れてしまい、店に戻る途中で気が付いて引き返しました。

 昼食は鉄火巻の周りを食べました。

 検査するスタッフ。



 手伝うスタッフ。


 私の取り分。望遠鏡みたいです。



11月12日 月曜日

 修理を完了した IWC cal. 89の時計を、お客様が取りに見えました。1950年代頃の時計で、2番車と筒カナが不良でしたので交換してオーバーホールいたしました。ふたたび順調に動くようになりました。

 同じお客様の奥様の時計も、修理させていただきました。1940〜50年代頃のスイス製宝飾時計で、東京のアンティーク時計店で購入されたそうです。おそらく百数十万円したであろうと思いますが、機械の調子が悪く、有名時計店に持ち込んでも直らなかったそうです。直せる店が無いと諦めておられたようですが、当店で修理後は順調に動作しており、毎日ご愛用されているとのことです。今日も身につけておられました。もともと当店でお譲りした商品ではございませんが、お役に立ててたいへんうれしく思います。


11月8日 木曜日

 朝方までプラトンの本を読み耽っていたせいで、今朝起きると11時過ぎでした。1時頃に開店しました。ドル相場が外国送金に有利だったので銀行に行くと、お客様に会いました。韓国旅行に行かれるとのこと。楽しんでいらしてください。

 次の日曜日にご結婚を控えたお客様が、オーバーホールを完了した時計を引き取りにみえました。結婚式の日に当店の時計をはめてくださるとのこと、たいへんうれしく思います。末永くお幸せにくらしてくださいませ。

 にゃんこ二段活用です。



にゃんこ三段活用です。左から、ひろちゃん、ぐみちゃん、ほーちゃん。




11月3日 土曜日

 先日読み始めた「チボー家の人々」は白水社から出ている日本語訳ですが、ひさしぶりに読み返して、ノーベル賞にふさわしい作品であるとあらためて感じました。それで原著が欲しくなり、プレイアード版の全集を手に入れました。
 この全集は、水曜日に白水社の日本語訳を買った際に一緒に買うかどうか迷って、結局そのときは買わなかったのですが、後で気になって仕方がないので、今日改めて買いに行ったのです。これで当面思い残すことはない・・・はずなのですが、今日買った本の隣に並んでいたプレイアード版の「失われた時を求めて」が気になってしかたがありません。

 プレイアードの全集を読む余裕はいまのところありませんが、手許に置いて、じっくりと読める日が来るのを楽しみにします。


 プレイアード版 ロジェ・マルタン=デュ=ガール全集 ガリマール書店 1955年刊



 山内義雄訳 白水社 1961年刊