稀少品 1930年代のドクターズ・ウォッチ
モナーク 7石
Kurth & Freres cal. 180
ケースのサイズ: 25.6 x 25.6 mm (ラグと竜頭を除く)
アール・デコ彫金装飾を施したステップト・ケース
ステンレス・スティールの裏蓋
白色文字盤に立体アラビア数字インデックス
センター・セカンド
1930年代
■ 1930 - 50年代のセンター・セカンド式腕時計 ― ドクターズ・ウォッチとナース・ウォッチ ― について
現代の時計はセンター・セカンド方式(文字盤中央に秒針を取り付ける方式)ですが、センター・セカンド方式は製作が難しく、1960年代以降にようやく普及しました。それ以前の時計はスモール・セカンド方式で、小さな秒針が6時の位置にありました。
スモール・セカンド秒針は非常に小さく実用に向かないので、医師や看護師、技師のためにセンター・セカンド方式の時計が特別に作られていました。このような時計をドクターズ・ウォッチ、ナース・ウォッチと呼びます。
ドクターズ・ウォッチ、ナース・ウォッチは製作された数が少なく珍しい時計ですので、コレクターの間でたいへん人気があります。
なお男性用ドクターズ・ウォッチには文字盤を上下に2等分して下半分に大きな秒針(スモール・セカンド)を取り付けたタイプも存在します。
■ 1930年代のケース形状 ― ステップト・ケース ― 、及び彫金細工について
この時計のケースはステップト・ケース (stepped case) といって、3時側と9時側に張り出した部分があります。
1920年代まで時計は丸い形をしていましたが、30年代には男性のあいだで四角い時計が流行しはじめます。しかしこの時代には四角いムーヴメントがまだありませんでした。そこで丸いムーヴメントを使用しつつ時計を四角く見せるために、ステップト・ケースが考案されました。ステップト・ケースは1930年代に特有のケース形状です。
また、ステップト・ケースの張り出し部分には、アール・デコの彫金細工が施される場合が多くあります。ケースに繊細な彫金細工を施すのは1920年代及び30年代の特徴で、この時代の時計がいかに高級な品物であったかがよくわかります。このような彫金細工は
1940年代以降には見られなくなります。
本体価格 68,000円 販売終了 SOLD
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