モヴァード 最高級宝飾時計 ホワイト・オパール六石とダイヤモンド四石 柔軟な幅広のブレスレット・タイプ 1960年代前半頃


装着時の長さ 17センチメートル  重量 37.8グラム


 スイスの高級時計メーカー、モヴァードによる宝飾時計。ムーヴメントを含めて 37.8グラム、ムーヴメントを取り外しても 34.8グラムの重量があり、手に取るとずしりとした重みを感じます。37.8グラムは五百円硬貨五枚分強、あるいは百円硬貨八枚分弱に相当します。五百円硬貨と百円硬貨の重量は、それぞれ 7.0グラム、4.8グラムです。装着時に有効な長さを平置きして測ると、17センチメートルです。




 時計を隠すカバー付の、ブレスレットのように見える宝飾時計はモヴァード社が得意とするところで、本品も美しいブレスレットに仕上がっています。時計のカバーにあしらわれた六石のホワイト・オパールと四石のダイヤモンドは本物の天然宝石で、いずれもファイン・ジュエリー用の宝石として十分に使えるだけのクオリティを備えています。





 本品は金色ですが、これは金張りでも金めっきでもなく、全くの金でできています。このような時計を金無垢(きんむく)時計といいます。

 純度百パーセントの金は軟らかすぎるため、時計やジュエリーには使えません。金無垢時計やジュエリーの金は、強度を確保するために、銅や銀との合金とし、わざと純度を落としてあります。本品に使われている金は14カラット・ゴールド(十四金)で、純金の「二十四分の十四」の純度です。

 時計の素材として最も重要なのは強度です。わが国でよく見かける 18カラット・ゴールド(十八金)は人間の手の力で容易に変形してしまうほど柔らかいですが、14カラット・ゴールドは 18カラット・ゴールドほど容易には変形せず、実用的な硬さを有します。また色合いの点でも、黄色みが強い18カラット・ゴールドに比べて、14カラット・ゴールドはシャンパン・ゴールド(淡い金色)で、たいへん上品です。





 私(広川)は時計についても宝石についてもきちんと学んだ知識があります。またこれまで数多くの女性用アンティーク時計や宝飾品を扱ってきていますので、ある品物が長年に亙って将来の使用に耐えるかどうかということも、正確に予測することができます。時計も宝石も、その品質を厳しい基準で評価するように心がけており、百パーセント気に入る品物にはめったに出会いません。

 とりわけ宝飾時計に関しては、高価な品物でもありますので、ジュエリーとしての作り、宝石の品質、時計としての品質のすべてに関して百パーセント気に入る物のみを仕入れています。一見したところ美しい宝飾時計でも、何か気に入らない点があって、買わない場合がほとんどです。しかしこの時計を目にしたとき、めったに出会えない水準の、非の打ち所がない品物であることがよく分かりましたので、即決で買い付けました。

 第一に金工芸品としての質に関して、第二に宝石の質に関して、第三に時計の質に関して、私は本品を高く評価しています。それぞれの点に関して、本品の優れた品質を説明いたします。


【本品の第一の長所 宝石の質が優れていること】

 ほぼすべての宝飾時計は、アンティーク時計も現代の時計も、ダイヤモンドのみを使っています。しかるに本品には四石のダイヤモンドに加え、六石のホワイト・オパールが使われています。





 ジュエリーに使われるオパール(プレシャス・オパール)には、「ホワイト・オパール」、「ブラック・オパール」、「メキシコ・オパール」があります。本品に使われているのはオーストラリア産ホワイト・オパールで、その中でも透明度が高いゆえに「クリスタル・オパール」と呼ばれる種類です。

 オパール (SiO2・nH2O) はいずれの種類もアモルファス(非晶質)ですから、「クリスタル・オパール」も結晶構造を持ちません。それゆえ結晶を連想させる「クリスタル・オパール」という名称は奇妙に思えますが、この種のオパールは高い透明度がロック・クリスタル(無色の水晶 SiO2)を連想させるゆえに、このような名前で呼ばれています。




 「クリスタル」という近代語の語源は、古典ギリシア語で「氷」を表す「クリュスタルロス」です。古代ギリシア人たちはオリュンポス山の洞窟で水晶を見つけ、神々が水を再び融解できないほど硬く凍らせたものと考えて、「クリュスタルロス」と呼びました。「クリュスタルロス」(κρύσταλλος) というギリシア語には、形容詞「クリュオス」(κρύος 「冷たい」の意)と同じ語根「クリュ」(κρυ-) が含まれています。

 しかしながら本品に嵌められた「クリスタル・オパール」は、冷たい氷ではなく、温かな日差しが差し込む水のようです。水面(みなも)の波がプリズムになって、水に差し込む光が虹の色になるように、美しいプレイ・オヴ・カラー(遊色効果)が目を楽しませてくれます。





 本品のオパールはオーストラリア産の天然オパールです。ジルソン社(アメリカ)の人工オパールではなく、京セラのオパール様(よう)人工石でもありません。ダブレットやトリプレットのような張り合わせ石でもありません。低品質の天然オパールの色を改善するあらゆるトリートメントについて、私(広川)は見破るだけの知識を持っていますが、本品のオパールを検査しても如何なるトリートメントの形跡も無く、高品質の本物であると断言できます。どうぞご安心ください。





 本品には四石のダイヤモンドが使用されています。一口にダイヤモンドと言っても、ファイン・ジュエリーに使えるレベルのダイヤモンドから、ドリルの刃や研磨剤に使うダイヤモンドまで、さまざまなグレードがあります。肉眼で見てもわからない小さな欠点があるダイヤモンドは、宝飾時計に使われます。しかしながら本品のダイヤモンドは宝石用ルーペで拡大しても欠点が見当たりません。本品は時計用ダイヤモンドではなく、ジュエリー用ダイヤモンドを使用していることがわかります。





 モヴァードは非常に高い技術力を持った時計メーカーで、防水腕時計、カレンダー機能付腕時計、回転錘による自動巻腕時計を他社に先駆けて発明しました。その一方で宝飾時計制作を得意とし、ブレスレットのように見えるカバー付時計も数多く制作しています。

 下の写真の左側は 1964年、右側は 1965年の広告です。左側の広告の時計は 975ドル、当時の為替レートで日本円に換算すると 351,000円です。当時の大卒男子初任給は 24,102円、大卒女子初任給は 22,424円でしたから、この時計の価格は大卒初任給のおよそ十五か月分です。現在の大卒初任給は 20万円位ですから、この時計の価格を現在の貨幣価値に換算すると、およそ三百万円となります。モヴァードはこのような価格帯の時計を作るメーカーですので、ダイヤモンドも時計用の石ではなく、本格的なファイン・ジュエリー用の石を使っています。





 モヴァードはカルティエやエルメス等の高級ブランドにも時計を供給していました。下の写真の一枚目は当店の販売済み商品で、モヴァードがカルティエに供給した宝飾時計です。下の写真のニ枚目はモヴァードが供給してエルメスが販売した懐中時計「エルメト」の広告です。







 モヴァードは広告のイラストレーターにピエール=ローラン・ブレノ (Pierre-Laurent Brenot, 1913 - 1998) を起用しました。ピエール=ローラン・ブレノは女性を描かせればフランス随一のアーティストで、クリスチャン・ディオール、クリストバル・バレンシアガ、ニナ・リッチ、ランバン、ロシャスなどの広告を手掛けています。下の写真はいずれもブレノの作品で、1940年代のものです。






【本品の第二の長所 金工芸品としての質が優れていること】

 本品は「女性らしい嫋(たお)やかさ」と、「美しい状態を永年に亙って保つ耐久性」を兼ね備える非常に優れた金工芸品です。本品の優れた作りは、バンドに最もはっきりと現れています。





 時計のケースのみならず、バンドまでも金で制作する場合、男性用の武骨な時計であれば、金のコマをネジや割りピンで繋げたバンドでもかまいません。しかしながら女性用宝飾時計のバンドは、優雅なしなやかさを備える必要があります。

 時計にバンドを取り付けるための突起を「ラグ」といいます。現代の女性用時計は、男性用時計と同様、12時側と6時側に二本ずつのラグがあり、伸縮する「ばね棒」を使って幅広のバンドを取り付ける仕組みになっています。しかるに女性用ヴィンテージ時計(アンティーク時計)はたいへん小さなサイズですので、ほとんどの場合、12時側と6時側に一本ずつのラグがある「センター・ラグ方式」を採用しています。

 センター・ラグ方式の時計は、下の写真(当店の商品)のように、ラグの孔にコード・バンド(ひも状のバンド)を通して使います。センター・ラグ方式の時計用に金属製のバンドも作られていますが、しなやかさ、優雅さの点でコード・バンドに勝るものはありません。





 細い金の糸を使ってコード・バンドを編めば、金無垢のしなやかなバンドができます。しかしながら金製のコード・バンドには、摩耗しやすいという重大な欠点があります。金は軟らかい金属です。軟らかい金属は摩耗しやすい金属でもあります。特に金を糸のように細くすると、摩耗しやすくなります。金製のコード・バンドは長く使うと擦り切れて孔が開いてしまうのです。





 上の写真は 1930年代製の女性用金無垢時計に取り付けられていた 18カラット・ホワイト・ゴールド(十八金)製コード・バンドで、数か所に大きな孔が開き、破断に至っています。バンドが切れて時計が落下すると、重大な故障、瑕(きず)、紛失の原因になります。


 このような事態を防ぐには、金属の糸を太くして、平紐あるいはリボン状に編む方法があります。金属のワイアを編んだリボンは、男性用時計バンドのような武骨な印象を与えませんが、耐久性は大きく向上します。強度が優れるとともに優雅な印象を与えるリボン状の金属バンドは、多くの女性用時計に採用されています。時計がしっかりと保持されて裏返らないのも、リボン状金属バンドの長所です。





 しかしながらこのバンドにも、「一度ねじれると元に戻らない」という重大な欠点があります。上の写真は1960年代の女性用時計です。この時計のバンドはねじれていて、元に戻すことができません。

 ステンレス・スティール等のバンドがねじれて修正できなくなっても、価格が安いので容易に買い替えることができます。これに対して宝飾時計の金無垢バンドは、素材が柔らかいゆえに、保管中に力を加える等、ちょっとした不注意で簡単にねじれてしまいます。また高価であるうえに、時計本体に溶接されているので、手軽に交換することもできません。





 本品のバンドは、ケースの十二時側と六時側に四本ずつ、十四金のひも状部品を鑞付け(ろうづけ 溶接)しています。ひも状部品はワイアを編んで作ったのではなく、C字形をした数百個の小さな金具を組み合わせたチェーンです。このようなチェーンを「ロープ・チェーン」と呼びます。

 本品のチェーンには三つの優れた特長があります。第一の特徴は柔軟性です。チェーンを構成するC字形金具は 1ミリメートル近い太さがあります。この太さの金製ワイアを編んでも柔軟な紐は作れませんが、本品のチェーンは絹のような柔軟さを有します。本品の柔軟さは、金製コードバンドはもちろんのこと、ナイロン製コードバンドにも勝ります。金の糸で紐やリボンを編んでも、これほどの柔軟さを実現することはできません。





 第二の特長は耐久性です。金無垢のコード・バンドが耐久性に劣ることは、上述した通りです。コード・バンドを編むのに使われるワイアは非常に細いため、摩耗しやすいのです。一方、大型の部品を繋げた金製バンドならば大丈夫かというと、そうとも限りません。コード・バンド以外の金製バンドは軽量化を実現するために中空の部品を使っていますが、大型の部品を組み合わせたバンドは、多くの場合柔軟性に欠け、小さな面積の特定の部分に肌が当たります。それゆえその部分に負担が集中し、長い間使い続けるうちに摩耗が進んで孔が開くことがあります。

 下の写真のような「スネーク・チェーン」のバンドは、ある程度の柔軟性があって丈夫です。しかし本品の「ロープ・チェーン」は「スネーク・チェーン」よりもさらに柔軟であり、見た目もたいへん優雅です。「ロープ・チェーン」は非常に柔軟であるゆえに、小さな面積の特定の部分が常に肌に当たり続けることはありません。さらに本品は十四金を使用していますので、十八金よりも優れた耐摩耗性を有します。





 第三の特長は安定性です。バンドに柔軟性のある本品は、手首にぴったりと密着させず、余裕のあるサイズで身に着けたいところです。ロープ・チェーンやスネーク・チェーンのように細く柔軟なチェーンを、時計の十二時側と六時側に一本ずつ取り付けた場合、余裕を持ったサイズで手首に装着すると、着用中に時計が裏返る可能性があります。しかしながら本品は四本のチェーンが並行して時計を支えるゆえに、革バンドやリボン状金属バンドの時計と同様、時計が裏返る心配はありません。またチェーンですので、リボン状金属バンドのようなゆがみの問題はそもそも生じません。





 要するに本品のチェーンは柔軟性、耐久性、安定性を兼ね備えます。バンドに歪みも生じません。このようにあらゆる点で優れた実用性を備えながら、見た目の美しさが犠牲になることはまったく無く、気品ある嫋やかさを漂わせています。





 ジュエリーの品質は裏側の仕上げを見ればよく分かります。たとえ金無垢のジュエリーであっても、宝石を嵌(は)めた裏側がきちんと仕上げられていなければ、丁寧に作られたジュエリーとはいえません。本品は時計のカバーに宝石が嵌(はま)っていますが、カバーを裏側から見ると丁寧に仕上げられていることがわかります。





 またカバーを閉じた際、カバーが時計のガラスに衝突しないよう、一時の辺りに小さな突起が作られています。細かいところまで行き届いた配慮は、数ある宝飾時計のなかでも本品が最高級品に位置づけられる証(あか)しです。

 本品は美麗なデザインに、長年に亙って愛用できる実用性を兼ね備え、非常に優れた金工芸品に仕上がっています。ジュエリーとしての質がこのように優れていることが、本品の第二の長所です。


【本品の第三の長所 時計としての品質が優れていること】

 ブレスレットのカバーはバネによって閉じています。このカバーを開けると時計が現れます。"MOVADO"(モヴァード)と "SWITZERLAND"(スイス)の文字が書かれた文字盤は白色で、たいへん綺麗な状態です。

 文字盤の周囲十二か所にある「長針五分ごと、短針一時間ごと」のマークを「インデックス」(英 index)といいます。本品のインデックスは金無垢の部品を植字した「立体インデックス」で、文字盤よりも一段高くなっています。十二時と六時はアラビア数字です。三時と九時のインデックスは真上から見ると正方形ですが、頂部にピラミッド状の面を取ってあります。他のインデックスを真上から見ると楯のような形状で、やはり面取りしてあります。金色の針はシンプルなバトン型で、白い文字盤を背景に、優れた視認性を確保しています。本品はドレス・ウォッチですので、秒針はありません。





 ぜんまいを巻いたり時刻を合わせたりする際のツマミを、竜頭(りゅうず)といいます。アンティーク時計は毎日ぜんまいを巻く必要がありますので、竜頭が摩耗しやすいですが、本品の竜頭は新品同様で、全く摩耗していません。竜頭にはモヴァードのロゴが入っています。





 時計内部の機械を「ムーヴメント」(英 movement)、ムーヴメントを保護する金属製の容器(時計の外側)を「ケース」(英 case)といいます。本品のケースは、バンド及び宝石付きカバーと同様に、14カラット・ゴールド(十四金)でできており、上品なシャンパン・ゴールドをしています。裏蓋の表裏に純度の刻印があります。下の写真はケース裏蓋の内側で、"14K GOLD"(14カラット・ゴールド)、"USA"(アメリカ合衆国)、"MOVADO"(モヴァード)等の刻印があります。モヴァードはスイスの時計会社であるにもかかわらず、"USA"(アメリカ合衆国)の刻印があるのは、スイスのラ・ショー・ド・フォンで製作したムーヴメント(時計内部の機械)を、モヴァード社がアメリカで制作したケースに入れたからです。





 時計内部の機械をムーヴメントといいます。本品のムーヴメントは電池ではなくぜんまいで動いています。本品のようにぜんまいで動く時計を「機械式時計」といいます。良質の機械式時計には、摩耗してはいけない部分にルビーを使います。ルビーはたいへん硬い鉱物ですので、高級時計の部品として使用されるのです。必要な部分すべてにルビーを入れると、「17石」(じゅうななせき)のムーヴメントになります。17石のムーヴメントは「ハイ・ジュエル・ムーヴメント」(英 high jewel movement)と呼ばれる高級品です。





 本品はモヴァード社が誇る高級ムーヴメント、「モヴァード キャリバー57」を搭載しています。「モヴァード キャリバー57」は 1963年に製作が始まった 5.5 x 6.5 リーニュの女性用手巻ムーヴメントです。一円硬貨より小さなサイズにもかかわらず、振動数は毎時 21,600振動 (f = 21,600 A/h)、パワー・リザーヴは 44時間という優秀な性能を誇ります。

 ムーヴメントの「受け」と呼ばれる部分には、「セヴンティーン・ジュエルズ」(17 SEVENTEEN JEWELS 17石)、「スイス」(SWISS スイス製)、「モヴァード」(MOVADO FACTORIES)の刻印があります。"ADJ. 2 TWO POS." と刻まれているのは、二種類の姿勢、おそらく「文字盤が上」と「三時が下」のポジションに関して、「アジャストメント」されているという意味です。これは簡単にいえば天符(てんぷ)という部分が、正確な計時性能を確保するために特に精密に作られているということです。古い時代のアメリカ製時計では「アジャストメント」は普通のことでしたが、スイス製時計、特に1960年代の時計に「アジャストメント」が為されているのは、たいへん丁寧な作りです。





  上の写真の左端に写っている金色の大きな環は「天符」(てんぷ)という部品で、振子の役割をします。時計が動いているとき、「モヴァード キャリバー57」の天符は一秒間に六振動します。これは天符が一秒間に 3回、一時間に 10,800回、往復するように回転するという意味です。この天符をはじめ、機械式時計の部品はマイクロメートル(千分の一ミリメートル)の精度で制作されています。現代ではコンピュータ制御の産業ロボットを使って微細な加工ができますが、1960年代当時はすべての精密加工が人の手によるものでした。





 1960年代当時、ハイ・ジュエルの金無垢宝飾時計である本品の価格は、現在の貨幣価値に換算すればおそらく二百万円以上に相当しました。良質の時計はたいへん高価であったわけですが、しかしながらこれは「ブランド代」ではなくて、「一生もの」と呼べるだけの内実、実質的価値を伴っていました。ムーヴメントにルビー製部品を多用するのも、優れた耐久性と長寿命を確保するためです。

 1960年代というといまから50年も前ですが、1960年代から現代までの間に、機械式時計を大きく改良する革新的な技術は何も生まれていません。これは機械式時計の技術が、1960年代の時点で、すでに最高の水準に到達していたからです。したがって本品は本物のヴィンテージ時計(アンティーク時計)ではありますが、その性能は現代の機械式時計とまったく同等です。実用できない骨董品ではありません。





 上の写真に写っている右側のムーヴメントは、部品取り用として当店に在庫しているほぼ同型の機械で、この機械自体、完動品です。アンティーク時計はどこの店でも原則的に「現状売り」で、壊れた場合に修理が困難ですが、アンティークアナスタシアでは他店で不可能な修理に対応しています。詳しくはこちらをご覧ください。





 本品は数ある宝飾時計の中でも最も美しい作例のひとつです。モヴァードは高級な宝飾時計を作りましたが、そのほとんどはダイヤモンドのみを使っています。本品に使われている六石のオパールは、遊色の出方においても、色相においても、よく釣り合いが取れています。このような石を六個も揃えるのは難しいことです。本品が一点ものとして作られたかどうかは分かりませんが、ダイヤモンドのみを使用する宝飾時計に比べて、宝石を揃えるのがはるかに難しい時計です。


 時計は無料でオーバーホール(分解掃除)をした後にお渡しいたします。お買い上げ後も期限を切らずに修理に対応しますので、安心してご愛用いただけます。お支払方法は現金一括払い、ご来店時のクレジットカード払いのほか、現金の分割払いでもご購入いただけます。当店ではお客様のご希望に出来る限り柔軟に対応しております。ご遠慮なくご相談くださいませ。





本体価格 880,000円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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