A. W. W. Co. Riverside

ウォルサム オペラ・ウォッチ 17石 adj.


ケースのサイズ 42.3 x 42.3 mm

唐草文透かし彫りのある14Kイエローゴールド無垢ケース

シャンパン・ゴールドの文字盤に手書ローマ数字

ブルースティール製の針

ムーヴメントの受けに彫金装飾

ブレゲひげぜんまい、チラネジ天符


1913年



 「ジュエル・シリーズ」(the Jewel Series)と呼ばれる 6/0サイズのムーヴメントを、機械よりもずっと大きなサイズの薄型ケースに入れた時計。唐草模様を浮き彫りにしたスペイサーが、ムーヴメントを支える独特の様式を採用しています。この様式は、1913年5月、当時ウォルサムの社長であったエズラ・フィッチによってパテントが申請され、翌年1月に認可されたものです。ウォルサム社はこの薄型時計を「オペラ・ウォッチ」と名付けて販売しました。発売当初の「オペラ・ウォッチ」は円型ケースのみでしたが、後に八角形や四角形のケースが加わりました。

 本品は四角形のケースを採用したオペラ・ウォッチで、入手困難なオペラ・ウォッチのなかでもとりわけ稀少な作例です。また他の懐中時計の場合と同様に、金色の「オペラ・ウォッチ」のケースは大抵が金張りですが、本品は金無垢ケースで、非常に贅沢な作りとなっています。発売当時の価格を現在の貨幣価値に換算すれば、高級車以上の価格でした。

 ムーヴメントのシリアル番号から、本品は 1913年に製作された時計であることがわかります。オペラ・ウォッチの特徴である唐草模様のスペイサーに加え、小さなムーヴメントのプレート(受け)に丁寧に施された装飾が、柔らかい光を反射して目を楽しませてくれます。この装飾は英語でダマスキーニング (Damaskeening)、フランス語でフォース・コート (Fausses Côtes) あるいはコート・ド・ジュネーヴ (Côtes de Genève) と呼ばれ、回転する小円盤でプレートにバフを掛けることにより産み出されています。ルビー製の穴石は金製のシャトンで受けに嵌入されています。ひげぜんまいはブルー・スティールのブレゲひげ(巻き上げひげ)です。

 本品は百年以上前に製作された真正のアンティーク品ですが、保存状態は極めて良好です。オリジナルの文字盤はほぼ当時のままの状態です。ムーヴメントにも一切問題は無く、順調に動作しています。ケースは金無垢ですので、今後も錆は生じません。再度の入手はほぼ不可能なアメリカン・ウォッチに名品です。





609,000円

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