デッド・ストック品 金赤 背の高いグラス


高さ 160 mm  外径 最大 55 mm (いずれも概寸)

日本  20世紀中頃



 大阪府の堺で製作された金赤(きんあか)のグラス。ガラスを赤く発色させるには、現在では銅 (Cu) やセレン (Se) を多く使いますが、昔は金 (Au) を使用していました。このグラスは吹きガラスの手法によってひとつひとつ手作りされたもので、クランベリー色に発色した金赤部分を含むグラスの外側全体に、無色のガラスをかぶせています。脚は無色透明のガラスで、引き脚になっています。

 このグラスを製作したのは、堺にあった有名なガラス工房、藤原ガラスです。どのようにすればこんなグラスを製作できるのか、具体的な手法は、金赤グラスの職人として名高かった藤原氏だけが知る秘密でした。また何十キログラムのガラスに何グラムの金を混ぜると、どのように発色するかということも、職人が長年にわたって研究を重ねた結果、ようやく得られるデータであり、ガラス職人はこのようなデータを記したノートを金庫に厳重に保管して、誰にも見せませんでした。藤原氏が故人となり、工房が無くなったいま、このグラスを再現することは決してできません。





ひとつ 6,800円 販売終了 SOLD

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