アンバー (琥珀)
amber


 アンバーは古典ギリシア語でエーレクトロン(希 ἤλεκτρον)といいます。この語はエーレクトール(希 ἠλέκτωρ 日差し 日光)と同根で、エーレクトールはヘーリオス(希 ἥλιος 太陽)に由来します。すなわちエーレクトロンは「太陽石」というほどの意味です。ちなみに印欧祖語まで遡れば、ギリシア語ヘーリオスとラテン語ソール(羅 SOL 太陽)は同じ語に行き着きます。

 英語アンバー(英 amber)、フランス語アンブル(仏 un ambre)、スペイン語アンバル(西 el ámbar)、イタリア語アンブラ(伊 ambra, f.)は、竜涎香を表すアラビア語に由来します。

 ドイツ語ベルンシュタイン(独 der Bernstein)は、「燃える(brennen)石(Stein)」という意味です。

 琥珀をさすラテン語は、ギリシア語から借用したエーレクトルム(羅 ELECTRUM)の他、スーキヌム(SUCINUM)、スッキヌム(SUCCINUM)、グラエスム(GLÆSUM)ともいいます。スーキヌム、スッキヌムの語源はスークス(羅 SUCUS 樹液)です。グラエスムの語根は「光る」「輝く」を意味します。

 大プリニウスは「ナートゥーラーリス・ヒストリア」(博物誌)第三十七巻十一、十二章で琥珀を記述し、両章、特に十二章において、琥珀が微小な物体を引き付ける静電的相互作用を記述しています。琥珀の静電的相互作用については、呉志虞翻伝注に「呉書曰、…翻追與書曰、僕聞、虎魄不取腐芥、磁石不受曲鍼」とあり、清廉潔白な人を形容する「琥珀腐芥を取らず、磁石曲鍼を受けず」の由来となっています。


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