ジェムストーン付 ラピス・ラズリのペンダント・トップ 新品


縦 42 mm  幅 26 mm



 洋梨形に研磨したラピス・ラズリのスライド・ペンダント。優しいふくらみを持った三個のストーンが、豊かに実る果実の房を思わせます。





 上部の金具はスターリング・シルバー(925シルバー)製で、角(かど)を丁寧に取って艶やかに磨き上げ、ロジウムめっきを掛けています。二個のジェムストーンはアルマンダイトとペリドットで、ファセット・カットを施し、プロング・セット(爪留め)しています。プロング・セットは、ベゼル・セット(覆輪留め)に比べて明るく軽やかに見えます。いずれも肉眼で見て十分に高いクラリティであり、ファセット・カットされているために、光の中できらきらと輝きます。

 13世紀のカスティリア王アルフォンソ10世 (Alfonso X, 1221 - 1252 - 1284) は各方面の文化的功績に優れ、「エル・サビオ」(el Sabio 「賢王」)と呼ばれています。天文学はアルフォンソ10世がとりわけ関心を持った分野の一つで、この王が編纂させた「ラス・タブラス・アルフォンシエス」(las tablas alfonsies 「アルフォンソの天文表」)は、一年の長さが365日5時間49分16秒であると割り出しました。これは実際の値よりも30秒長いだけであり、700年も前の天文学が産んだ成果であることを考えれば、驚異的な精度です。





 アルフォンソ10世は鉱物学にも関心を持っており、「ラピダリオ」(Lapidario 「石の書」)という有名な本を著しました。この本ではカルデア式占星術に基づいて、鉱物と天体の関係が論じられていますが、アルフォンソ10世によると、ほとんどの宝石は、太陽、月、五つの惑星(水星、金星、火星、木星、土星)のうち、複数の天体と強く結び付いています。たとえばダイヤモンドは太陽と土星の影響を受け、エメラルドは水星、金星、木星に支配されます。しかしながらラピス・ラズリは「愛の星」であるベヌス(ヴィーナス、金星)にのみ結びついており、愛の女神の宝石とされています。

 このほか、ラピズ・ラズリから採れる顔料ウルトラマリンは、「マリアン・ブルー Marian blue」「ブリュ・マリアル bleu marial」、すなわち聖母を象徴する「マリアの青」とされましたし、わが国でも古来、瑠璃(るり)と呼ばれ、高貴な色として珍重されました。

 このペンダントは金具の開口部がたいへん大きいので、チェーン、リボン、革ひも、ネックレスなど、たいていのものを通すことができます。お手持ちのネックレスに通して新しい表情と出会うのも、ひとつの楽しみ方です。





本体価格 20,800円 在庫切れ out of stock

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