濃いブルーの天然サファイアと無色石のネックレス　全長 41センチメートル　丁寧な作りの良品


ネックレスの全長　約 41センチメートル

　オーヴァル・カット（楕円形カット）のブルー・サファイアと、ラウンド・カット（円形カット）の無色のストーンを、それぞれ五個ずつ使用したネックレス。金属の材質は不明ですが、金や銀、プラチナ等の貴金属ではありません。





　青色石は天然のブルー・サファイアで、サイズは 5 x 4ミリメートルです。RI（屈折率）を実測したところ、1.751 - 1.759でした。屈折率が通常よりもわずかに低いのは、おそらく台座にセットされた状態のまま測定したためです。BR（複屈折）は 0.008で、コランダムの標準値通りです。

　サファイア（コランダム）は人工的に作ることができますが、本品に使われているのは天然のサファイアです。天然宝石であるゆえに、ルーペや顕微鏡で見ると瑕（キズ）やインクルージョン（内包物）、色むらなどがありますが、肉眼で見ると十分に美しく、大人の女性に日々ご愛用いただける良質のネックレスです。





　無色のメレの熱伝導率を調べましたが、ダイヤモンドではありません。何の石か特定していませんが、おそらくクォーツかトパーズでしょう。メレはラウンド・ブリリアント・カットを施されています。これらのメレにはそれぞれに台座が用意され、一個ずつ丁寧にプロング・セット（爪留め）されています。





　サファイアの色はとても濃いブルーです。サファイアがブルーであることを示すため、何枚かの商品写真は白を背景にし、透過光を併用して撮影しています。実際に身に着けた場合は、もっと濃い色に見えるとお考えください。真っ黒ではありませんが、かなり黒っぽく見えますので、黒に近いブルーがお好きな方にお勧めです。

　サファイアは 5 x 4ミリメートルにキャリブレーションされており、一個の重さは 0.5カラット位であろうと思われます。五個ありますので、合計すると約 2.5カラットということになります。





　ジュエリーがどれほど丁寧に作られているかは、裏を見ればわかります。本品は、金やプラチナのジュエリーとまったく同じ水準の丁寧さで制作されています。

　本品において、すべての石は独立した台座にきちんとプロング・セット（爪留め）されています。それぞれの台座は丁寧に作られており、真ん中のメレ四個の台座はひとまとまりに鑞付け（ろうづけ　溶接）されています。いちばん下のサファイアの台座と、その下にあるメレの台座も鑞付けされています。したがって石を嵌めた部分は六つのパーツに分かれていることになりますが、これら六つのパーツは小さな環で連結され、チェーンが伸びる方向に合わせて、Y字形の開く角度が柔軟に変わります。

　トップ部分を作るのにかかる手間をできるだけ省きたければ、Y字形の台座を一かたまりの状態で鋳造することも可能です。しかしながらその場合には、Y字の上部が開く角度は常に一定です。それゆえチェーンとのつながり方が滑らかでなくなります。しかるに本品は、Y字を為す部分の各部品が隣の部品と一体ではなく、溶接もされず、小さな環で連結されています。それゆえY字形の上部は自由に開閉し、左右に開く角度はチェーンが伸びる方向に常に一致しています。そのためチェーンとの接続部分が尖りとなって突出することもなく、着け心地の点でも、見た目の美しさと優雅さの点でも、優れたデザインに仕上がっています。





　本品の全長は約 41センチメートルですが、チョーカー風に短めに着用したい場合、チェーンの端から 1.5センチメートルほどのところにある環にクラスプ（留め金）を掛けると、全長 39.5センチメートルの状態になります。

　本品はフランスにあったネックレスです。20世紀後半のヴィンテージ品ですが、極めて良好な保存状態です。特筆すべき問題は何もありません。

本体価格　18,800円

電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。




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