フランスにおけるジャポニスム 立体的な円形の鉄製ブローチ アール・ヌーヴォー期 直径 27 mm


 フランス  19世紀末頃



 植物をモティーフに、複雑に入り組んだ曲線で左右非対称に構成したアール・ヌーヴォーのブローチ。





 本品の素材は鉄で、亜麻仁油に煤(すす)を混ぜたもの、いわゆる「ベルリン・ラッカー」で黒く着色されています。黒く仕上げた鉄製ジュエリーは、ナポレオン戦争時代のプロイセンで生まれ、ヨーロッパじゅうの女性を虜(とりこ)にしました。本品はその系統に連なる一品ですが、19世紀末のものであるゆえに、いかにもこの時代のフランスらしいジャポニスム(japonisme 日本趣味)のデザインを採用しています。本品はそれぞれ別に作ったいくつかの部品を組み合わせ、手作業で制作されています。





 いつの時代のジュエリーにも共通して言えることですが、丁寧に製作されているかどうかは、裏側を見れば分かります。ジュエリーの素材が貴金属であっても、裏側の仕上げが粗ければ、本当の意味での「ファイン(高級)」ジュエリーとはいえません。本品は鉄でできていて貴金属製ではありませんから、通常の意味でのファイン・ジュエリーではありませんが、ブローチを裏返して溶接部分を観察すると、融けた金属が過剰にはみ出した部分は一箇所も無く、細心の注意を以って精密に溶接されています。類品の中でも、特に上質のブローチであることがよくわかります。





 本品は鉄製ジュエリーとジャポニスムという、いずれも19世紀のヨーロッパにおける流行が結びついて生まれた佳作です。百年以上前のフランスで制作された真正のアンティーク品ですが、錆や破損などの瑕疵は一切無く、きわめて良好な保存状態で、充分に実用可能です。針の機能も問題ありません。





24,800円 販売終了 SOLD

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