ルネ・ボーディション
René Adrien Anatole Joseph Baudichon, 1878 - 1963


 ルネ・ボーディション カリカチュアによる自画像 1920年頃


 ルネ・ボーディション (René Adrien Anatole Joseph Baudichon, 1878 - 1963) はフランスのメダイユ彫刻家です。丸彫り彫刻や挿絵の分野でも活躍しています。


【ルネ・ボーディションの経歴】

 ルネ・ボーディションは 1878年3月24日、トゥール(Tours サントル地域圏アンドル=エ=ロワール県)で生まれました。トゥールの美術学校で学んだ後、1897年にパリの国立高等美術学校 (l'École nationale supérieure des beaux-arts de Paris, ENSBA) に移り、ルイ=エルネスト・バリアス (Louis-Ernest Barrias, 1841 - 1905) とフランソワ・シカール (François-Léon Sicard, 1862 - 1934) の下で彫刻を、フレデリック・ヴェルノン (Frédéric-Charles Victor de Vernon, 1858 - 1912) の下でメダイユ彫刻を学びました。

 サロン展への初出品は 1903年で、1904年に銅メダル、1914年に銀メダル、1921年に金メダルを獲得しています。

 ルネ・ボーディションにはカリカチュアリストとしての才能にも恵まれており、古典的で典雅な作風のメダイユと打って変わって、漫画風の挿絵を巧みに描きました。1922年にはプジョーのラジエーター・フードに取り付けるライオンのマスコットを彫っています。


(下) ルネ・ボーディションによるプジョーのライオンのマスコット 高さ 132 mm、長さ 185 mm






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