ポール・セレスタン・グランドム
Paul Célestin Grandhomme (le fils), 1881 - 1978


 ポール・ヴィクトル・グランドム(父 向かって左)と、ポール・セレスタン・グランドム(同右) 1928年頃の写真


 ポール・セレスタン・グランドム(Paul Célestin Grandhomme,le fils, 1881 - 1978)はフランスのメダイユ彫刻家です。父ポール・ヴィクトル・グランドム(Paul Victor Grandhomme, 1851 - 1944)と同じくメダイユ彫刻とエマイユ工芸で知られるほか、ナークル(仏 nacre 真珠母)を彫刻して優れた作品を遺しています。父ポール・ヴィクトル・グランドムと息子ポール・セレスタン・グランドムは、いずれもポール・グランドムと呼ばれてよく混同されます。


【ポール・セレスタン・グランドムの生涯】

 ポール・セレスタン・グランドムは 1881年4月20日、ポール・セレスタン・ルブラン(Paul Célestin Leblanc)としてパリに生を享けました。幼いポール・セレスタンは姉妹ジュリー(Julie)とともに一旦里親に預けられましたが、母がポール・ヴィクトル・グランドムと再婚後に母の元に戻り、ポール・ヴィクトル・グランドムは二人の子供を養子として受け入れました。

 グランドム少年は 1899年にパリ高等美術学校に入学して画家レオン・ボナ(Léon Joseph Florentin Bonnat, 1833 - 1922)師事し、1901年からはユベール・ポンカルム(François Joseph Hubert Ponscarme, 1827 - 1903)及びジュール=クレマン・シャプラン(Jules-Clement Chaplain, 1839 - 1909)にメダイユ彫刻を学びました。サロン展への初出品は 1906年で、1908年のローマ賞メダイユ・グラヴュール部門で最終選考まで残りました。1911年のローマ賞では選外優良賞(mention honorable)を獲得しています。

 ポール・セレスタン・グランドムは養父の影響でエマイユ(仏 émail 七宝焼)を制作したほか、ナークル(仏 nacre 真珠母)を巧みに彫刻して多数のジュエリーを制作し、高い評価を得ています。シカゴ司教からの注文で制作した真珠母のカリス(聖杯)はよく知られた作品です。



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 ポール・セレスタン・グランドムによるメダイユとプラケット médailles et plaquettes par Paul Célestin Grandhomme, le fils, 1881 - 1978

 稀少品 ポール・セレスタン・グランドム作 《マリアは天に引き上げられたり》 《エマニュエル・ダルソン神父像》 細密彫刻による美麗メダイ 大型の作例 直径 25.0 mm フランス 1920 - 30年頃





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