チャールズ・カズン Charles. Cousen, c. 1813 - 1889



(上) 「森の夕暮れ」 ジョン・サミュエル・レイヴンの原画に基づくスティール・インタリオ 277 x 154 mm 1874年 当店の商品です。


 風景画のエングレーヴァーとして有名なチャールズ・カズン(Charles. Cousen, c. 1813 - 1889)は、やはり高名な風景画エングレーヴァーであるジョン・カズン(John Cousen, 1804 - 80)の弟で、年が離れた兄から手ほどきを受けたほか、ティーメ=ベッカー(Thieme-Becker, ThB)によると、フィンデン兄弟(ウィリアム・フィンデンとエドワード・フランシス・フィンデン)からもエングレーヴィングを学んでいます。「ティーメ=ベッカー」は二十世紀前半における最も権威ある画家・版画家事典(Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart, 37 Bände, 1907 - 50)です。

 チャールズ・カズンはバートレット(William Henry Bartlett, 1809 - 1854)の風景画作品を数多く手がけたほか、トーマス・アロム(Thomas Allom, 1804 - 1872)やゲインズバラ(Thomas Gainsborough, 1727 - 1788)、後にはターナー(Joseph Mallord William Turner, 1775 - 1851)の作品も彫っています。




(上) 「ティンタン修道院」 ベンジャミン・ウィリアムズ・リーダーの原画に基づくスティール・インタリオ 250 x 168 mm 1875年 当店の商品です。


 1870年代のチャールズ・カズン作品はエッチングを多用するのが特徴です。チャールズ・カズンのエッチングは非常に細密かつ丁寧で、その繊細さはエングレーヴィングに劣りません。この時期の特筆すべき作品としては、リチャード・アンズデル(Richard Ansdell, 1815 - 1885)の原画に基づく「グラナダの山羊飼い」("Goatherd of Granada", 1873)、ジョン・サミュエル・レイヴン(John Samuel Raven, 1829 - 1877)の原画に基づく「トワイライト・イン・ザ・ウッド」("Twilight in the Wood", 1874)、ベンジャミン・ウィリアムズ・リーダー(Benjamin Williams Leader, 1831- 1923)の原画に基づく「ティンタン修道院 ― ワイ川の月あかり」("Tintern Abbey - moonlight on the Wye", 1875)、ジョージ・ヴィカット・コウル(George Vicat Cole, 1833 - 1893)の原画に基づく「にわか雨」("Showery weather", 1876)が挙げられます。

 エングレーヴァーとしてのキャリアの最後期にあたる 1879年、チャールズ・カズンは再びエングレーヴィングを多用する作風に回帰しました。亡くなる前年である 1888年には、ジェイムズ・クラーク・フック(James Clarke Hook, 1819 -1907)の「人魚を捕らえる」("Catching a mermaid", 1888)を制作しています。



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