ジョルジュ=アンリ・プリュドム作 パリ大学医学部耳鼻咽喉科主任教授 ラリボワジエール病院 フェルナン・ルメートル博士の記念メダイユ


メダイユのサイズ 73.4 x 53.6 mm  厚さ 最大 8.0 mm  重量 139.7 g

フランス  1920年代末



 パリ大学医学部耳鼻咽喉科講座の主任教授であり、パリ10区にある美しい病院ロピタル・ラリボワジエール (l’hopital Lariboisiere) の医師でもあったフェルナン・ルメートル教授 (professeur Fernand Lemaitre, 1880 - 1958) のブロンズ製メダイユ。20世紀前半に活躍したフランスのメダイユ彫刻家、ジョルジュ=アンリ・プリュドム (Georges-Henri Prud'hommes, 1873 - 1947) による、たいへん立派なサイズの作品です。



 メダイユの表(おもて)面にはフェルナン・ルメートル教授の温厚な横顔を浮き彫りにしています。このメダイユは最大8ミリメートルの厚さがあり、浮き彫りは非常に立体的で、ルメートル教授の子供好きで優しい人柄を巧みに写し取る優れた描写と相俟って、あたかも生身の教授が眼前にいるようにさえ感じさせます。

 肖像の下に「フェルナン・ルメートル教授」(PROFESSEUR FERNAND LEMAITRE) の文字があります。浮き彫りの背景部分にはジョルジュ・プリュドムのサイン (G. PRVD'HOMME) が刻まれています。"U" の代わりに "V" を使うのは、ラテン語式綴りです。



 メダイユの裏面は縁取りがある四角い画面となっており、幼い男の子を診察するルメートル教授が刻まれています。男の子は耳が痛いと来院したのでしょうか。ルメートル教授は耳鏡を手に持ち、これからする検査の方法と、その検査が痛くないことを、子供の目線に立って説明しています。教授は額帯鏡を着けていますが、白衣ではなく平服を着ているのは、幼い患者を怖がらせないための配慮でしょうか。男の子は怖がる様子も無く、ルメートル先生の顔を見ながら話を聞いて、うなずいています。子供のモデルは、もしかするとルメートル教授の息子かもしれません。

 画面の左上に「オピタル・ラリボワジエール」(HOPUTAL LARIBOISIERE ラリボワジエール病院)の文字、画面左下にジョルジュ・プリュドムのサイン (G. PRVD'HOMME) が刻まれています。このメダイユは、フェルナン・ルメートル教授が医師になって25周年の節目に、友人や弟子たちから贈られたものであろうと思われ、次の献辞がフランス語で刻まれています。

  au professeur Fernand Lemaitre, ses élèves, ses amis  フェルナン・ルメートル教授に。弟子一同、友人一同より。





 メダイユは 73 x 53 ミリメートル、最大の厚さ 8ミリメートル、重量 139.7グラムととりわけ立派なサイズで、手に取るとずしりとした重みを感じます。コンディションはおよそ80年前のものとはにわかに信じ難いほど良好で、表裏いずれの突出部分も摩耗していません。全体的に特筆すべき問題は無く、製作当時のままの状態です。真正のアンティーク品ならではのパティナ(古色)が全体を均一に被っています。ご希望により、別料金にてメダイユを額装いたします。額装料金は使用する額によって異なります。





メダイユの価格 39,000円 (税込・額装別)

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。



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