ジャン=バティスト・エミール・ドロプシ作 「蝉」 アール・ヌーヴォーのマッチ入れ 48 x 36 x 13 mm

"cigale" par Émile Dropsy - une boîte étanche à vis pour allumettes


突出部分を除くサイズ 縦 48 x 横 36 mm  厚さ 13mm  重量 21.7 g

フランス  1880 - 90年代



 マッチを湿らせずに携帯するためのケース。アール=ヌーヴォー期、すなわち日本美術がヨーロッパを席捲した1880年代か90年代頃に制作された品物です。底部の溝にある、黄燐マッチを擦るための刻み目は、いかにも19世紀らしい特徴です。黄燐マッチはヨーロッパでは1906年以降生産が禁じられて、このようなマッチ用の刻み目も姿を消します。





 本品はブロンズ製または真鍮製の本体に銀色の金属を被せ、日本画に倣って描いた昆虫と植物に、典雅な女性像を取り合わせた典型的なアール・ヌーヴォー様式の浮き彫りを施しています。女性はミューズのように薄絹の衣をまとい、風になびく髪には花を飾っています。女性の左手にはマンドリンが見えます。本品が作られた 1880年代から 1890年代は、ヨーロッパにおいてマンドリンの人気が最も高まった時代です。

 女性の足下、向かって右側には、この浮き彫り彫刻の作品名が刻まれています。「シガール」("CIGALE") とはフランス語で「蝉(せみ)」のことで、本品の反対側には蝉が飛ぶ様子が彫られています。女性の足下の左側には、この時期のフランス・メダイユ彫刻を代表する彫刻家のひとり、ジャン=バティスト・エミール・ドロプシ (Jean-Baptiste Émile Dropsy, 1848 - 1923) のサイン (É. Dropsy) が刻まれています。





 本品はおよそ百二三十年前のフランスで制作された真正のアンティーク品ですが、美術工芸品としても、実用品としても、非常に優れた保存状態です。突出部分に軽度の磨滅が認められますが、浮き彫りは細部までよく残っています。ケース本体と蓋の間にズレや緩み、隙間は無く、きちんと開閉します。ばねの機能も制作当時のままで、「ぱちん」と小気味良い音で閉まります。特筆すべき問題は何もありません。





24,800円 税込 販売終了 SOLD

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