R. B. フォークナー作 「キャスリン・セイトン」 ヘンリー・クックによるスティール・エングレーヴィング 1833年

Catherine Seyton


原画の作者 R. B. フォークナー (R. B. Faulkner)

版の作者 ヘンリー・クック (Henry Cook, fl. 1813 - 1847)


画面サイズ  縦 165 mm  横 125 mm



 ウォルター・スコット(Sir Walter Scott 1771-1832)の小説「修道院長」(The Abbot, 1820)の登場人物キャスリン・セイトン(Catherine Seyton)を描いたエングレーヴィング。「修道院長」は数ヶ月前に発表された「修道院」(The Monastery, 1820)の続編として書かれた小説で、宗教改革を題材にした三部作の二作目です。

 物語の舞台はスコットランド、時代はロッホ・レーヴェン(レーヴェン湖 Loch Leven)の小さな島にあるレーヴェン城 (Lochleven) に幽閉されたスコットランド女王メアリ・スチュアートが城を脱出し、彼女を支持するカトリック軍がプロテスタント軍に敗北して、メアリ・スチュアートが血縁者であるエリザベス1世を頼ってイングランドに逃れるまでの間、つまり1568年が中心です。

 「修道院長」には書かれていませんが、メアリ・スチュアートは自分を助けてくれると思っていたエリザベス1世に監禁され、処刑されます。キャスリン・セイトンは寂しい湖上の城に幽閉された悲劇の女王メアリの若く美しい侍女です。ロザリオを前にして思いに耽っているのは、主人メアリの行く末を案じているのでしょうか。


参考写真 メアリ・スチュアートが幽閉されていたレーヴェン城 (Lochleven)。当時の島は現在よりもはるかに小さく、城がその全域を占めていました。






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