チャールズ・ランドシーア作 「パースの美しき乙女」(キャサリン・グラヴァー) ワグスタフによるスティール・エングレーヴィング 1833年

Fair Maid of Perth, Catherine Glover


原画の作者 チャールズ・ランドシーア (Charles Landseer, RA, 1799 - 1879)

版の作者 チャールズ・エデン・ワグスタフ (Charles Eden Wagstaff, 1808 - 1850)



 サー・ウォルター・スコット (Sir Walter Scott, 1771 - 1832) の小説「パースの美しき乙女」("Fair Maid of Perth", 1828) の主人公、キャサリン・グラヴァー (Catharine Glover) を描いたエングレーヴィング。「パースの美しき乙女」は1400年頃のパース(Perth スコットランド南部の町)を舞台にした物語です。この小説は、ジョルジュ・ビゼー (George Bizet, 1838 - 1875) のオペラ「パースの美しき乙女」("La jolie fille de Perth", 1867年初演)の原作になりました。


≪原画の作者について≫

 チャールズ・ランドシーア(Charles Landseer, RA, 1799-1879)は、芸術家揃いのランドシーア家のひとりで、エドウィン・ランドシーア(Sir Edwin Henry Landseer, RA RI, 1802-1873)の兄にあたります。
 チャールズ・ランドシーアはピューリタン革命(1642-51)をはじめ歴史に題材を取った作品、また「クラリッサ・ハーロウ」のように文学に題材を取った作品を多く制作し、優れた肖像画、風俗画、動物画によっても知られました。


参考 Charles Landseer, "Portrait of the children of Rev. Edward Coleridge (1800 - 1883) of Eton college", Oil on canvas, 101 x 125 cm




≪版の作者について≫

 チャールズ・エデン・ワグスタフ (Charles Eden Wagstaff, 1808 - 1850) は人物画を専門に製作したイギリスのエングレーヴァーです。芸術家としての優れた才能に加えて人望も厚く、弱冠30歳代にして芸術家協会の幹事を務めています。丁寧に仕上げられた作品からは、ワグスタフの誠実な人柄が伝わってきます。

 なお1840年から45年頃にかけて、点描を得意とするC. E. ワグスタフというエングレーヴァーがボストンで活躍しましたが、この頃のチャールズ・エデン・ワグスタフは書籍の図版製作に専念していましたので、ボストンのワグスタフはおそらく別人です。


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エングレーヴィングの本体価格 36,000円

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